FPGA やコンフィギュレーション・メモリのコンフィギュレーション (書き込み) のみであれば、通常の Vivado ではなく、Vivado Lab エディションというツールで行えます。通常の Vivado は 80~90GB 程度を必要としますが、Vivado Lab エディションは約 6GB と大分コンパクトです。ツールは Vivado と同じ Web ページの下の方からダウンロードできます。
なお、コンフィギュレーション・メモリというのは FPGA ボード上に搭載されている ROM のことで、これにコンフィギュレーション・データを書き込んでおくと、FPGA ボードをスタンドアローン (パソコンと接続しないで、単独) で動かすことができます。FPGA は電源が入った際に自動的にコンフィギュレーション・メモリからコンフィギュレーション・データを読み込んで、自身をプログラムします。ただし、USB プログラマなどが接続された状態ではコンフィギュレーション・メモリからは起動されない場合があるので注意が必要です。
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以下は、
1.FPGA に bit ファイルを書き込む方法と、
2.コンフィギュレーション・メモリに bin ファイルを書き込む方法です。
使い方1:FPGA に bit ファイルを書き込む
1.起動直後に表示される Quick Start の「Open Hardware Manager」を左クリックします。
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2.USB プログラマ (書き込み器) を接続し、FPGA ボードの電源を入れた状態で「Auto Connect」ボタンを左クリックします。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC2022115180400ex-1024x632.png)
3.初回起動時はファイヤーウォールの警告が出る場合があるので、許可します。
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4.FPGA に正しくアクセスできると、接続されている FPGA が表示されます。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151805100-1024x806.png)
5.デバイス名を右クリックして「Program Device」を左クリックします。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC2022115181000ex.png)
6.そうすると bit ファイルの入力 Window が表示されるので、書き込みたい bit ファイルを選択し、「Program」を左クリックします。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151811400.png)
7.これで FPGA への書き込みは完了です。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC2022115182400.png)
使い方2:コンフィギュレーション・メモリ用ファイル(bin ファイル)を書き込む
コンフィギュレーション・メモリに書き込むファイルは、bit ファイルではなく、bin ファイルとなります。
1.先程の手順4までは同じで、FPGA のデバイス名を右クリックした際に、「Add Configuration Memory Device」を左クリックします。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151825400ex.png)
2.そうすると書き込む ROM の選択 Window となるので、FPGA ボードに搭載されている ROM を選択し、OK を左クリックします。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151832900.png)
3.ROM に書き込むかを聞かれるので、OK を左クリックします。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151834000.png)
4.書き込むファイルの選択 Window となるので、書き込みたい bin ファイルを選択します (※bit ファイルではありません)。他のオプションは通常はデフォルトのままで問題ありません。ここで OK を左クリックすると書き込みが開始されます。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151835400.png)
5.FPGA に書き込むときよりも、消去などのフェーズがあり、時間が掛かります。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC20221151841600.png)
6.下記の表示が出れば、書き込み完了ですので、一度電源を切断し、USB プログラマを外して、再度電源を投入して、問題なく起動するか確認してください。
![](https://www.acri.c.titech.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/11/SC2022115186900.png)
すすたわり