ACRi ブログの 20Q1 のコース紹介

ACRi ブログへようこそ。このブログはアダプティブコンピューティング研究推進体が運営しています。 アダプティブデバイスの FPGA を活用するシステム、活用基盤、研究成果などの記事を発信していきます。

アダプティブコンピューティング研究推進体 参加組織 (2020年5月)
アダプティブコンピューティング研究推進体 参加組織 (2020年5月)

この記事では、2020年4月に始まったコースを紹介します。

ACRi ブログは、3か月 (クォーター) 単位で新しいコース (連載とも呼びます) を提供していきます。2020年の第1クォーター (20Q1) は、2020年4~6月の3か月間です。ほとんどのコースでは、2週間に1回の頻度で5本の記事を配信します。

20Q1 の主なコースは次の通りです。タイトルの右にコースのカテゴリーを示します。

  • [20Q1.01A] PYNQ を使って Python で手軽に FPGA を活用 (手を動かす系)
  • [20Q1.02A] ロボットでも注目される FPGA 入門 (読み物系)
  • [20Q1.03B] AWS F1 で始めるサーバーサイド FPGA (読み物系)
  • [20Q1.04A] FPGA を使って基本的なアルゴリズムのソーティングを劇的に高速化 (研究論文紹介)
  • [20Q1.05A] スーパーコンピュータでも使われ始めた FPGA (読み物系)
  • [20Q1.06A] 4ビットカウンタでわかる FPGA のための論理回路 入門 (手を動かす系)
  • [20Q1.07A] シリアル通信で Hello, FPGA (手を動かす系)
  • [20Q1.08B] FPGA をもっと活用するために IP コアを使ってみよう (手を動かす系)
  • [20Q1.09A] Vivado のインストールと使いかた (手を動かす系)
  • [20Q1.10B] 物理計測のための FPGA の使い方 他 (読み物系)

それぞれのコースの最初についている[ ] で囲まれた識別子をコース番号と呼びます。20Q1 は2020年の第1クォーター (20Q1) であることを意味して、コンマに続く数字は識別番号を、最後のアルファベットはコースの難易度を表します。A が初級、B が中級、C が上級を想定しているのですが。

カテゴリーには次があります。「手を動かす系」は、FPGA 検証環境でハードウェア設計に挑戦したり、ハードウェアの記述に挑戦したりするコースです。「読み物系」は、FPGA 関連の話題をわかりやすく説明するコースです。「研究論文紹介」は、論文の著者が FPGA 関連論文の内容を紹介するコースです。

それぞれのコースのねらい

「手を動かす系」のコース

[20Q1.01A] PYNQ を使って Python で手軽に FPGA を活用

Python で FPGA を手軽に利用できる PYNQ とその活用方法を紹介します。扱いやすい Jupyter Notebook の環境を使いながら、Python で手軽に FPGA の開発を体験するのがゴールです。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.06A] 4ビットカウンタでわかる FPGA のための論理回路 入門

FPGA を使いこなすために理解しておきたい論理回路の基礎について 5 回にわたって説明します。RTL で FPGA 開発をするための入門になります。高位合成で開発をしていても、FPGA の性能を引き出すためには自分で記述するコードがどのようなハードウェアになるかを理解するための知識です。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.07A] シリアル通信で Hello, FPGA

PC と FPGA との最もお手軽な通信手段であるシリアル通信 (UART ともいいます) を使って、FPGA から PC に対して 「Hello, FPGA」 と表示させることが、このコースの目標です。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.08B] FPGA をもっと活用するために IP コアを使ってみよう

IP コアの IP は Intellectual property (知的財産) の略です。インターネットプロトコルではありません。 FPGA や ASIC 開発の界隈では、既に開発・検証されて流用できる部品を IP コアと呼びます。このシリーズでは、全5回を通じて FPGA を使って実用的なアプリケーションを実装するために必要不可欠な IP コアの使い方を紹介していきます。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.09A] Vivado のインストールと使いかた

Vivado は、HDL からビットストリームファイルの生成、FPGA への書き込みまでの一番下位の部分を担当するツールです。中規模までの多くの FPGA は無償版の WebPACK というバージョンで開発できます。このコースでは Xilinx 社の FPGA の開発環境である Vivado WebPACK のインストール手順と使い方を解説します。このコースの最初の記事に移動

「研究論文紹介」のコース

[20Q1.04A] FPGA を使って基本的なアルゴリズムのソーティングを劇的に高速化

FPGA やアダプティブコンピューティングの研究論文をその著者が紹介するシリーズの第一弾です。たくさんのデータをならべ替える処理をソーティングと呼びます。紹介する論文では、当時の最速の FPGA ソーティングアクセラレータと比較して、3倍を超える高い性能を達成しています。このコースの最初の記事に移動

「読み物系」のコース

[20Q1.02A] ロボットでも注目される FPGA 入門

ACRi ブログの2番目のコースでは、「なぜロボットに FPGA を導入するのか?」を考えるところから始め、FPGA をロボットシステムに活用する事例を通じて FPGA の有効な活用法を紹介し、更に将来のロボットの発展に貢献する道を探っていきます。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.03B] AWS F1 で始めるサーバーサイド FPGA

データセンターは社会になくてはならない重要な存在となっています。アマゾン・ウェブ・サービス (AWS) を題材に、データセンターでの FPGA の活用事例と開発環境を紹介し、実際にクラウドでアプリケーションをアクセラレートするところまで体験します。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.05A] スーパーコンピュータでも使われ始めた FPGA

このコースでは、スーパーコンピュータにも FPGA がなぜ使われ始めたのか、FPGA をスパコンに使うことによって何ができるようになるのか、どのような技術的な面白さがあるのか、を紹介していきます。このコースの最初の記事に移動

[20Q1.10B] 物理計測のための FPGA の使い方 他

このブログでは FPGA を計測に応用することをテーマとして、基板の設計から実際のデータ処理までゆっくりと解説していきたいと思います。カスタム FPGA ボードを作って実験や計測をしようとする人の役に立てば幸いです。このコースの最初の記事に移動

それから

2020年の第2クォーター (20Q2) は、2020年7月から9月の3か月間です。注目の AI アクセラレーションを含むたくさんのコースを企画中です。お楽しみに。「学びをとめない、発見をとめない」

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ACRi ブログ 編集長

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